言葉の支え

心の支えとなった 「好きな言葉」を紹介します

手術宣告の当日

 

 

先週ですが、10月1日(木)に

通院していた近所のクリニックから

治療のために大学病院を紹介されました。

 

その時点で症状が進行しているのは確定でした。

それまで2年間、経過観察でしたからね。

 

で、紹介状を持って大学病院で検査を受けました。

それが10月6日火曜日。

 

この時点では、まだ手術が必要なんて考えていませんでした。

「いずれ手術はするだろう」とは思っていましたが、

前向きに今の症状と向き合う気持ちでいました。

 

少しでも手術を遅らせる、そういうのがいいのかな。

普段は何に気をつければいいのか。

仕事に制限はつけた方がいいのか。

 

医師の話をしっかり聴こう。

必要ならビールも減らそう。

(あくまで「減らす」。飲まないわけではない)

 

それなのに

診察の結果、医師からは特に選択肢もなく

「手術を前提に進めましょう」

と言われました。

 

まじか・・・・。

嫌や・・・・。

怖い・・・・。

こんな気持ちが頭の中の9割5分ぐらいを占めたかな。

 

ま、診察を受ける前に

「相当悪い」という覚悟を持つに至るエピソードがあったので

そのことを書きます。

 

 

心エコー検査

血液の逆流具合を確認するのが

「心エコー」という検査です。

 

超音波ですね。

妊婦さんがお腹にいる赤ちゃんをモニターで見るのと

たぶん同じです。

超音波で心臓内部の状況を見ます。

 

その時点で嫌な兆候が結構あったんです。

 

心エコーの検査には

専門の技師さんが機械を使って見てくれます。

僕は横になっているだけなのですが、

技師さんはモニターで血液の逆流具合を見ます。

 

たまに画像をとめたり、

「息吸ってくださーい」とかモニター見ながら

テキパキと調べてくれています。

 

そのモニターは僕にも見えます。

見てはダメとも言われていないので

横になりながら普通に見ます。

 

血液の逆流具合は、そのモニターでばっちり見えます。

僕は素人なので、逆流しているのは見えても

その量が多いのかどうか、

つまりは「どの程度で問題があるのか」

判断ができません。

 

ただ、僧帽弁と思われる部位が

もはやヒモのように

ぷらーぷらーしているのが見えます!

 

あれ、2年前もこんなんだったかな?

めっちゃ  ぷらーぷらーしてる。

そうとしか表現できません。

この時点ですでに嫌な予感がしてます。

 

技師さんからの軽くないジャブ

 

しばらく技師さんが(たぶん)丁寧に見てくれました。

結構長い時間。

15分か20分ぐらいは見てくれたと思います。

 

町のクリニックの時は5分程度だったので

長いなーと思いました。

 

これは、大学病院だから?

もしくは、症状が悪いのかな?

たぶん、症状が悪いから検査の時間が長いんだろうな。

ここでも嫌な予感がします。

 

最後の方に技師さんからちょっととした衝撃発言が何度かあった。

「あの・・、横になっていて苦しくありませんか?」

「もうすぐ終わりますからね」

「苦しかったら遠慮なく言ってください、待ちますから」

 

いや、苦しくないし。

こっちが検査終わるのを待っているぐらいですけど?

そうは思いましたが、この時点である程度悟りました。

 

あかん・・・重症ってことやろな・・・。

 

心臓内に負担がかかっている症状はいくつか病気の種類があるようですが

多くの場合には症状が進むと横になるだけでも苦しいようです。

僕の病気の場合も

症状が進むとそういう息苦しさが起こるかも、と言われていました。

 

心エコーの技師さんは医師ではないはずですが、

「どの程度悪いか」は当然知っているはずです。

 

横になっている僕に

「苦しくないですか?」と

よく聞いてくるってことは、

それだけ症状が進んでいる、ということですよね。

 

検査が終わった後に、

技師さんが返答できないであろう事は知りつつも

気を使ってくれていた様子なので

僕から話をしました。

 

「本当に苦しくなかったですよ。

 後で医師から聞きますけど、あまり良くないんですよね」

 

技師さん、

「そうですね、医師から説明はしますが

 大変そうかな、とは思ってしまいました」

 

・・・・・・・・・・。

 

 

 

ひょっとしたら

相当悪い????

そこまでの自覚症状はないけど???

 

不安材料しかない。

 

そして、そわそわしながら医師の診察を待つ。

 

わりとすぐに部屋に通してくれましたが

医師 が来ない。

部屋に奥行きがあって医師らしき人が何人もいる。

さすが大学病院。

 

誰が診てくれるのか。

 

お!あれは、事前にネットで見た病院の副院長ではないか。

いろいろと忙しそうに他の医師と書類を見たりしている。

そんなことをしながら待つ。

 

で、どうやら担当の医師らしき人が僕の目の前に座った。

 

明るく陽気で身近にいるおっちゃん、という感じで

かなり好印象。

 

でもはっきり言われた。

 

「残念ながら、症状としてはかなり進んでいます。

 分類すれば明らかに重度です。

 一般的な慣習で軽度、中等度、重度で考えますが、今回は重度です」

 

ぇぇえええ!

せいぜい中等度と思っていました。

 

「弁がほとんど機能していません」

とも言われました。

 

あ、ぷらーぷらーしていたのは、やっぱりそういうことね。

 

「今の状況では手術を前提に考えてください。

 1年は延ばせるかもしれませんが、意味はありません。

 紹介状の範囲では他に疾患もありませんし

 心臓以外は問題がありませんので、今やっておく方がいいでしょう」

  

良くも悪くも、

手術をする条件がそろっている。

直接は言われていませんが、そういう話でした。

 

その後は僕からの質問を丁寧に聞いてくれました。

会社から言われていること、

僕が疑問だったこと、相談したかったこと。

事前にメモしてましたが、

最後はメモをのぞき込むように

「他にあれば何でもどうぞ」

みたいな感じでした。

 

せっかくだから、ビールを減らした方が聞いてみました。

毎日350mlを1缶、晩御飯でビール飲んでます。

減らした方がいいですか、って。

 

「その程度ならまったく問題ないです。

 飲んでていいですよ」

 

っしゃーーーー!

これまで通り飲も。

 

手術宣告は

 

予想外で、ショックも受けました。

今でも気落ちすることがあります。

心臓の手術なんて・・・嫌に決まってるやん・・・。

 

日常生活にそこまで苦しくなることはない。

自覚症状もほとんどないから、

本当に手術しなきゃいけないのかとも思う。

 

けど!

やるしかないかな。

 

この後、10月12日にもう一度検査。

13日にその結果と手術のスケジュールを相談。

 

12日の検査は手術をするための検査。

別の角度から心エコーで見て、やっぱり手術すべきという

確証を得るための検査だそうです。

決定打を見るためですね。

 

ちなみに、その時は別の医師が手術実行かジャッジするようです。

ということは、

技師さんを含めると

最低でも3人は僕の心臓をエコーで見てくれる。

うち、二人は医師。

 

これだけの人が判断するのだから、やっぱり本当に悪いのかな。

来週の医師がどう話すか次第ですが、

まぁ悪いんでしょうね。

 

ちなみに、今の僕の症状では一般的に

階段の昇降だけでも息切れして苦しくなるらしいです。

 

まぁ、階段で息切れはしますが、加齢による体力の低下では?

アラフォーですし、若くはない。

でも階段の昇降で苦しい、という感覚はない。 

 

さて、この息切れの原因は

心臓にあったのでしょうか?

それとも自覚症状がないだけなのか。

 

オペをしたら分かるのかな?