言葉の支え

心の支えとなった 「好きな言葉」を紹介します

DAY +1 その2

一日目はいろんなことが
ありました。
昨日は集中力がなくなり、
途中でやめました。

今日も書ききれませんが
行けるとこまで頑張ります。


●麻酔が切れて目覚める

当たり前ですが
気づいたら手術が終わっていた。

手術を始める前、点滴と
同じ要領で全身麻酔が始まった。

「少し温かく感じて
咳き込むかもしれませんが
麻酔の影響です」
と医師から言われる。

ゴホッと一回咳き込み、
もうすぐ寝るのかなーと
思っていたら、
次の瞬間は場面が変わっていた。

喉が痛い。
これは手術終わっとるな。
というのは分かった。

人工呼吸器を口内から入れている
と事前に説明があったから。
早く抜いてほしいけど
麻酔で朦朧としているのが分かる。

今から思えば、起きていたのか
寝ていたのかもわからない。

とりあえず、誰かから
「起きてますかー?
呼吸器はずしますか?」
と声をかけられる。

が、寝ていると自分で思った僕は
あろうことか首を横に振る。
「じゃ少し待ちますね。
このままでもいいので」

と言われつつも、早く抜きたい。
必死で手を上げる。
麻酔の影響か?
面白いほど上がらない。

腕がプルプルしつつも
ようやく気づいてくれた。

「あ、やっぱりはずしますよね
ゆっくり行きます」
と声が
かかって抜いてくれた。
「唾液はどんどん出してください。」
と言われてタオルに出す。

これが僕の記憶だが、
意識朦朧で夢だったかもしれない。
それぐらい麻酔明けの自分は
頼りなかった。

その後、しばらく寝ていたと思う。
肩をたたかれて
「無事に弁形成で終わったんで
安心してしてくださいね」と
言ってくれた。

が、後になって
これも夢ではないかと思うぐらい
自分の記憶に自信が持てない。

●集中治療室

目覚めたのは集中治療室。
ここですごした時間が
とんでもなく長く感じた。

まず、人工呼吸器をはずした後に
「夜8時です」と
言われてのは覚えている。

そのあとはぐっすり寝て
完全に一日分寝たぐらいの感覚が
あった。
朝6時ぐらいかな、と思った。

ちなみに集中治療室には時計がない。
あるんだろうけど
患者からは見えないから
看護師に聞いていいと言われていた。

朝6時くらいかな、と思っていたら
「12時ですよ」
え?昼の12時!?と思わず
言ってしまっ た。
「いやいや、夜12時ですよ
あれから4時間ぐらいですか」

仕方ないからまた寝る。
また6時間ぐらい寝たかなーと
思ったら
「2時ですよ。」

マジで!?
これも麻酔の影響か?
睡眠の感覚がいつもと違う。

そのあとは右胸の痛みも感じだし、
寝たり起きたりを
繰り返した。

途中、寝ぼけてたくさんの人の
名字を連呼していたらしい。
これが、せん妄と呼ばれるやつかも。
なんて考えたり。
ま、このことはあまり記憶にない。


●集中治療室は1番出所

集中治療室はずっと何かの音が
鳴っていたり、わりと賑やか。
今日一日ココにいるのか。
まぁ、いいけど落ち着かんな。
それが正直なところ。

が、朝の6時ぐらいに朗報が。
今日一般病棟に移りましょう、
と看護師から言われた。

前日の手術日に急患も入って
オペが増えたらしい。
11月30日だけて7件あったらしい。

火曜日も手術はあるから
少し集中治療室にも
余裕を持たせたいらしい。

手術の結果は断トツで良く、
年齢も若いため
7人の中では1抜けの筆頭は
僕らしい。
ラッキー、ということで
皆さん急に一般病棟に戻る準備を
始めてくれる。


●リハビリの前倒し

午後から始める予定だった
リハビリを急遽行う。

これが意外に油断できなかった。
痛み止めの影響か、
寝すぎの影響か
立ち上がるだけでも
フラフラする。

徐々に慣れてはくるが
以前に看護師が
「それなりに大変ですよ」
みたいなことを言っていたが
本当だった。

そういえば、身体機能は
一時的びっくりするほど落ちる
感覚的には5%ぐらい。

まず声が出ない。
肺活量の問題かもしれない。
とにかく小声で話すのがやっと。

腕も上がらないし、
手の指すら思うように動かない。

寝ている姿勢から座るのも大変。
立ち上がるのもフラフラするのは
酔っ払いみたいな感覚。

あれ?
こんなはずでは、という感じ。

まぁ、なんとか初回の
リハビリもクリアして
病棟へ。


●体温が上がる

一般的に手術の後は体温が
上がるらしい。
傷ついた体の回復のために
治癒力をあげるためらしい。

僕も手術後は37.2℃あった。
びっくりしたけどすぐに
看護師さんが教えてくれた。

本当に、人間の体って不思議。

●痛み止めをやめてもらう

病棟に着いたら20代と思われる
若い男性看護師が来てくれた。

トイレまで歩けるかを
確認して尿管とりますか?

おう、とりたい。
でもリハビリの後って聞いたけどな。
勝手にやっちゃっていいのかよ。
と思ったが、
はずすのが先になるのもイヤだし
トイレぐらいまでなら
余裕だからはずしてもらった。

ちなみに、はずす時は少し痛い。
小便するときも3回ぐらいまでは
少し痛い。
ちなみにこぼれないように
初めて大人用のオムツを
使いました。

ちなみに、病棟に来てからも
なんとなく気持ち悪い。
だるい。
看護師に相談する。

そしたら痛み止めの副作用かも
しれないと言われた。
マジか。
どれくらい痛いか分からんけど
これだけだるいなら
痛い方がまだガマンできる
と相談して痛み止めをやめてもらう。

薬に関しては副作用が
常に厄介ですな。
ちなみに副作用は一般的に
年齢が若いほど感じやすいらしい。

夕方に別の薬で抗生剤も
使いましたが、やはり少し
だるくなる。
まあ、仕方ない。


●少し厄介なドレーン

手術後からドレーンというものを
付けている。
手術の後は
胸や腹に水分が溜まりやすく
管で少しずつ抜いていく。

トイレに行くたびに
ドレーンを電源からはずす
必要があり、
その度に看護師さんを呼ぶ。

まあ、仕方ない。
申し訳ないけど毎回呼ぶ。

●リハビリ

15時ぐらいだったかな。
病棟でのリハビリが始まる。
近く歩くだけで
15分くらいで終わった。

術後の翌日なので
これで十分らしい。

●その他、補助

鼻から酸素を取り入れている。
よくある透明なビニールの管を
顔に付けながら。
これ見ると本当に重病人みたい。

胸の水分が抜けるまでは
肺が圧迫されるため
体に必要な酸素量が
不足する可能性があるらしい。

へっ、かっこわりいぜ。

あとストッキングを
ふくらはぎに着ける。
ふくらはぎは血栓ができやすいため
予防のためとか。

へっ、もっとかっこわりいぜ。

こんな感じかな。

今日、書けたら
手術後2日目のこと
「DAY 2」を書こうと思います。